ヨーロッパからアジアにかけての寒冷地に広く生育するカシスは、ベリー科の仲間です。果実はそのまま食べられるほか、ジュースやジャムなどの加工食品としても広く利用されています。別名「ブラックカラント」「黒すぐり」とも呼ばれます。ヨーロッパでは中世からカシスの薬効が知られており、煎じた液は万能薬として使用されていました。特に最近では、その中にアントシアニンの含有量が非常に高いことや、ビタミンCやミネラル類が豊富に含まれることで注目されています。ブルーベリーでよく知られるようになった、このアントシアニンの視覚改善効果ですが、カシスに含まれるアントシアニン成分は、非常に強い抗酸化作用があること、眼精疲労の抑制効果や近視の進行を抑制する効果が極めて強力であることがわかっています。第2次世界大戦中、英国の空軍パイロットが、田舎の母親から送られてくるブルーベリーのジャムを食べている間は、夜の暗視力が増して敵の飛行機を打ち落とす数が多くなったということで、ブルーベリーが目に良いということが広く知られるようになったのです。
