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漢方薬はよく「人間全体を見る治療」だといわれます。現代医学では病気にはそれぞれ病名があり、各科に分かれていますが、漢方における診断では「証」というものが中心にとなります。この「証」とは病人の様々な症状を独自の診断で総合観察したものだそうです。それぞれの病気毎に治療する薬を処方するのが現代医学です。しかし漢方には科の概念もなく、人間全てを診ていきます。専門分野にとても細分化されている現代医学では総合医の必要性が叫ばれ始めていますが、そういう意味で漢方は時代にもあっていると言えます。また一つの薬で多くの症状を治すことができるため、薬の量も減り、医療経済学的にも優れているといえます。漢方は漢の時代(6世紀)に中国から日本へと入ってきました。しかしその後国内で独自に改良されてきたために、日本の伝統医学となり、本来の中国医学とは異なります。ところが明治時代に西洋医学が入ってきた事によって、漢方は廃れていきました。昭和の初期に復興しましたが、長年のブランクによって未熟な医者も多く、数々の誤解を受けることもあったようですね。漢方はEBM(科学的根拠)がないという批判もありましたが、最近はとくに研究も進み、基礎データもたくさんあります。現在ではほとんどの大学医学部でも漢方の講義や臨床実習を行い、学会でもガイドラインを出すようになりました。正当な医学としての評価が高まってきています。

アレルギー性鼻炎の治療には、基本的に薬物療法が行われています。ただし、まず初めに患者自身による原因の除去や回避策が大切です。家の中のホコリやカビ、ダニを除去するためにこまめな掃除を行う必要がありますし、寝具類の洗濯、場合によっては防ダニ製品への買い替えも薦められることがあります。ペットに関しては、飼育をやめるか寝室に入れないなどといった飼育環境を清潔に保つことが重要となります。花粉症の方では、花粉の飛散が多い時には外出を控えることも大切です。また、外出時にはマスクやメガネの着用、帰宅の再には家の中に持ち込まないよう玄関先にて花粉を払い落とすなど気をつけることはたくさんあります。アレルギー性鼻炎における薬物療法には、内服薬、点鼻、漢方薬などがあります。専門医の指導のもとに正しく使用することで効果が得られます。ほかにも、原因となる抗原を少しずつ量を増やして体質改善を図る特異的免疫療法もあります。鼻づまりがひどくて、辛い症状の方には手術療法が効果的でしょう。鼻の粘膜の表面にレーザーを照射し、抗体反応を弱めるレーザー治療も通院で可能となります。専門医と相談しながら、早めに症状に合った治療法を選択し、治療されることをオススメします。

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