「皮膚のトラブル」「視力の低下」「関節の痛み」「疲労の増大」「心理的ストレス」など、オリンピックレベルの競泳選手の健康状態で問題になることがいくつかあります。これらの傷害発生ワースト5の原因には、プールの水質が影響しているといわれています。毎日プールに投入される塩素系消毒が、菌の繁殖度合いにより、残留塩素濃度が高くなる傾向があります。そこから発生する塩素ガスが体内に吸収され、脳の不活性化や体内の酸化などが促進されるといい、まさに「体内の環境汚染」が始まるのです。
*皮膚のトラブル
水中塩素は、皮膚に障害のある人にとって、とても大きな刺激物となります。アレルギー疾患のひとは抗アレルギー能力が低下したり、免疫能力までもが低下することが分かっています。
*視力の低下
これはプールの水質以外に「ゴーグルの着用」も考えられます。ゴーグルの長時間着用により、眼球周辺への圧迫からの血行障害が予測されます。さらにゴーグルを日頃からつけている人が、テレビやパソコン画面の見過ぎなど、目を酷使すると、視力悪化のスピードは加速されると考えられます。
*疲労感の増大・関節の痛み
原因は、オーバートレーニングとそのことから発生する乳酸の生成により、主に関節付近にいわゆる「凝り」を発生させ、全身にだるさなどを感じさせます。
*心理的ストレス
体温よりプールの水温が高いことはありませんので、体温が奪われる状態に長時間さらされることになります。また「水温による体温の低下」と「ハードな運動中の体温上昇」という環境の組み合わせを何度も繰り返すことで、肝臓や腎臓に大きなダメージを与えるのです。
